00.宝瓶急須(ほうひんきゅうす)のメリット・デメリットまとめ

急須は急須でも、「宝瓶急須」て何が違うんだろう?
「宝瓶急須」の良い商品のまとめってないんだろうか?
そんな風に思っていませんか?
そこでこの記事では、下記通り、宝瓶急須についてまとめることにしました。
👉宝瓶急須のデメリットとは?
👉おすすめの宝瓶急須5選
この記事を読むことで、宝瓶急須の得意な部分、不得意な部分が分かり、あなたのイメージにマッチするかどうかが分かります。
実際に急須を販売しているからこそ分かるポイントを、理解しやすいようまとめました。
ぜひ最後まで気軽に読んでみて下さいね。
01.宝瓶急須の特徴とメリット

まず読み方ですが、宝瓶急須は「ほうびんきゅうす」または「ほうひんきゅうす」と呼ばれています。
(当サイトでは「ほうひんきゅうす」で統一させています)
また、一部地域では「絞り出し急須」と呼ばれるものもありますが、ほぼ同類のものと考えて構わないでしょう。
宝瓶急須の基本的な特徴は、こんな感じです。
・持ち手がない
・結果としてサイズも小さめが多い
・相場は2,000~10,000円と幅広い
普通の急須をイメージして頂くと、普通の急須の容量がおおよそ300mlなので、容量が1/3~1/2となっており非常に少ないことが分かるかと思います。
ここから分かる通り、宝瓶急須は普通の急須とは違った用途に適した急須になっています。
では、具体的にどんなシチュエーションで使うかと言えば、「玉露」などの高級茶、旨みが主体のお茶に対して使われることが多い急須です。
なぜなら、持ち手が無いということは、「持ち手が不要なくらい熱くないお茶を淹れる」からなんですね。
不要な部分は徹底的に排除し、より低温で淹れるお茶用に特化した急須。
それが宝瓶急須なのです。
その結果、宝瓶急須には下記のようなメリットがあります。
②でっぱりが少ないため収納に便利
③小さく軽いため持ち運びにも便利
④片手で淹れることができる
総じて、高級茶を淹れるのに特化した急須のため、まず初心者の方はもっていないし、持つ必要もない急須です。
逆に言えば、玄人・プロの方がこよなく愛して使われる急須で、使いこなすことで明らかに「プロ感」が出る急須とも言えます。
ちなみに、宝瓶急須の持ち方は、こんな感じ。
※YouTube「ブラストツートン宝瓶 – 絞り出し急須でお茶を淹れてみました」より
親指と中指・薬指で挟みつつ、人差し指で蓋を抑えます。
慣れるまで淹れにくいと感じるかと思いますが、片手で簡単に淹れられるため便利な持ち方です。
02.宝瓶急須のデメリット

では、逆に宝瓶急須のデメリットを見ていきましょう。
・熱めのお湯は淹れられない
・普通蒸し・深蒸し煎茶には向かない
・急須の2台持ちがほぼ濃厚
・取扱いがほぼ無く好みのものがなかなか見つからない
つまり、普段使いのお茶には使えない、というのがポイントです。
茶こしが細かくないため、茶葉が漏れ出てしまうことが多いでしょうし、
熱めのお湯は使えません。
そのため、お茶の初心者にはおすすめできない急須です。
逆に、これから色んなお茶を楽しみたい、詳しくなっていきたい、という人にはおすすめできる急須、という感じです。
(もちろん既に詳しい方もおすすめです)
ただその分、玄人向きでニーズも少ないため、結果として取り扱いがあまりないのです。
そこでこの記事では、手軽に変えるおすすめの宝瓶急須を5つまとめました。
03.宝瓶急須のおすすめ5選

ではさっそく見ていきましょう!
美濃焼・金網 宝瓶急須
※画像はamazonへのURLとなっています
価格:2750円 ※2020年12月現在
容量:180ml
コスパに優れた宝瓶急須。
特徴は、茶こしが宝瓶急須には珍しい金属製になっていて、通常の茶葉でもある程度細かな茶葉が湯呑みに入らないように濾してくれます。
白山陶器
※画像はamazonへのURLとなっています
価格:3106円 ※2020年12月現在
容量:250ml
陶磁器メーカーとして有名な白山陶器さんの急須。
洗練されたデザインと、宝瓶急須にしては大きいサイズ感が特徴
また、背面の縁が無い形状になっており、茶葉がスムーズに捨てられます。
個人的には、価格も含めて最もおすすめですが、気づくとすぐに売切れになります・・・
萩焼 彩土煎急須
※画像はamazonへのURLとなっています
価格:3873円 ※2021年1月現在
容量:200ml
萩焼の宝瓶急須という珍しいタイプです。
完全な陶器製なので、使い始めに水に浸けるなどひと手間が必要ですが、その分お茶の味をまろやかにし、使いこむほどに茶馴れによる色合いや景色の変化も楽しめる急須です。
落ち着いた釉薬の具合が大人渋くて素敵ですね。
清水焼・南蛮三島詰め宝瓶
※画像はamazonへのURLとなっています
価格:5800円 ※2020年12月現在
容量:270ml
京都の清水焼の一品。
独特の三島模様が美しいデザインで、個人的にとても好きな形状です。
容量も思った以上にあって使いやすさも〇です。
清水焼・花結晶 陶あん
※画像はamazonへのURLとなっています
価格:6800円 ※2020年12月現在
容量:180ml
こちらも清水焼の宝瓶急須ですが、デザインは全く別物です。
結晶の光沢さにより、洗練さとスタイリッシュさが増して、特に女性にはこちらの方が使いやすいデザインかと感じます。
今回は以上です!
宝瓶急須は、なかなか見ない分、馴染みも薄い人が多いかと思います。
そんな方にでも少しでもお役に立てていれば幸いです。
では、また。