00.急須で淹れるお茶のメリットとは?

お茶を急須で淹れるメリットって、そもそもあるんだろうか?
そんな疑問を持つ方が増えている気がしています。
最近は、ご家庭に急須を持たない方々が増えているからです。
メリットに関して結論からいえば、
フレッシュなお茶で、栄養素も多く、美味しいから
という3点になるでしょう。
本当?そんな全ての点で良いはずないんじゃ?
そう思う方に向けて、この記事では、下記の内容をまとめています。
👉ティーバッグと比べた急須のお茶のメリット
👉急須のお茶のメリットを最大限生かす知恵
この記事を読めば、なぜ急須でお茶を淹れる必要があり、それがご自身のお茶に求めているニーズと比較して、わざわざ急須を使う必要があるか、判断できるようになるでしょう。
実際に急須を販売し、急須の良さを考え続けている立場だからこそ実感として分かる部分があって、そうしたリアルな疑問点をピンポイントに解説できるようにまとめられたと感じています。
気軽に読めるようまとめていますので、ぜひ最後まで読んで考えてみて下さいね!
01.ペットボトルと比べた急須のお茶のメリット

まずは、ペットボトルのお茶と比べてみましょう。
ペットボトルのお茶と比べた場合、次の3点で違いがあります。
①フレッシュ
②ビタミンCが投与されてない
③一番茶らしい味が楽しめる
①フレッシュ
ペットボトルで売られているお茶は、いつ淹れられ充填されたものでしょう。
当然、早くても数日、遅ければ数週間経ったもののはずです。
かたや、急須で淹れたお茶は淹れたて。
この淹れたばかりのお茶の味は、
どうあがいてもペットボトルには再現不可能です。
緑色のお茶がペットボトルで売られているのをみたことありますか?
②ビタミンCが投与されてない
上記にも書いた通り、ペットボトルのお茶は時間を経過して保存されることを前提に、
酸化防止剤としてビタミンCが投与されています。
人体に害がある等はないと思われますが、
急須のお茶であれば、そのような人工的な投与を気にする必要がありません。
③一番茶らしい味が楽しめる
ここが一番強調したいところですが、ペットボトルのお茶というのは、
その大半が一番茶を摘み取った後の「番茶」で出来ています。
価格を安く抑えるためです。
そのため、いくら「急須で淹れた味」を目指しても、
味の系統は番茶っぽい風味から逃れられません。
その点、急須のお茶であれば、良い茶葉を使った美味しいお茶が淹れ放題です。
これもお茶の風味にスパイスを与えてくれる上、茶葉ごと摂取しているので、栄養素の量としても各段に多くなります。
02.ティーバッグと比べた急須のお茶のメリット

続いて、ティーバッグと比べたメリットを見てみましょう!
ティーバッグとの大きな違いは次の2つになります。
①お茶が広がりにくい
②コストパフォーマンスが悪い
さすがに、ペットボトルとの差はグッと縮まっていますね。
それぞれ見てみましょう!
①お茶が広がりにくい
お茶の味というのは、お茶の葉一つひとつが、いかに無駄なくお湯に浸かるかで、茶葉本来の味をしっかり出し切れるかが決まります。
その意味では、ティーバッグの場合、茶葉が広がる範囲が限られ、また茶葉が重なる面積も増えるため、十分に味を抽出できるとは言えません。
ただし、同じティーバッグでも「テトラタイプ」という立体型のものだと、少しスペースができて味が比較的出やすいとされています。
その分、値段も上がるのが弱点です⇊
②コストパフォーマンスが悪い
これは仕方のない部分ですが、茶葉を仕分けする手間、小分けするティーバッグの資材代が価格に反映されてしまいます。
その分、内容量が少なくなったりしていますね。
例えば、僕が好んで飲んでいる一保堂さんの極上ほうじ茶の場合、
ティーバッグタイプ・・・120g(25袋)・1080円
※2020年11月10日時点
と、60%以上も内容量に差が出ています。
一方、ティーバッグには、急須が無くとも本格的なお茶が楽しめる、という最大の武器があります。
職場や出先ですぐに飲みたいなど、用途によってティーバッグの方が良い場合はあるでしょう。
03.急須のお茶のメリットを最大限生かす知恵

さて、ここまで挙げた内容で、急須で淹れたお茶のメリットが伝わったのではないでしょうか。
ここからは、+αの情報としてぜひ知って欲しい願いも込めてまとめていきます。
ポイントは2つあります。
②お茶の正しい淹れ方を知らないで不味いと判断しないで
※リーフタイプとは、ティーバッグタイプではない茶葉だけでパッケージされた商品のこと
①愛情の込められたお茶はリーフタイプに偏っている
お茶農家数は、年々減少を辿っています。
そんな中でも、日々オリジナリティーとさらなる挑戦を続ける農家さんは確実に存在していて、そうした農家さんは強固なファンとなっているお客さんを持っています。
そういった魅力ある農家さんのお茶は、多くがリーフタイプなんですよね。
もちろん、お茶の裾野を広げようという気概ある農家さんは、ティーバッグタイプも用意しています。
けれども、お茶に馴染みの無い方に対して手間もお金もかかることで労力をかけるくらいなら、本来のお茶栽培に集中して、それでも飲んでくれる方にのみ届けようとされる農家さんが多いのも事実です。
実際、ティーバッグの方が売れなかった、という事も結構あるようです。
つまり、本当においしいお茶、個性あふれるお茶を楽しむには、急須の存在が不可欠何です。
そして、そういった個性あるお茶を一人でも多くの方に飲んでもらいたいと切に思います。
その流れが、お茶の消費クオリティーを高めてくれて、頑張っているお茶農家さんを守る事に繋がると信じています。
②お茶の正しい淹れ方を知らないで不味いと判断しないで
高いお茶を買ったのに、これなら今までの安いお茶の方が美味しいわ!
そういった反応が時々聞かれます。
けれども、それはもしかしたら、あなたの淹れ方がお茶のクオリティを台無しにさせているだけかもしれません。
最低限覚えておいていただきたいことは、
「緑茶では、お湯の温度が熱湯のままでいいことはほとんどない」
ということです。
お茶パッケージの裏側に農家さんが記載しているおすすめ温度が書かれているはずですから、そちらを参考に淹れてみて下さい。
良いお茶ほど、熱湯で淹れる想定をしていない分、その味に違和感を感じやすいものです。
詳しい淹れ方が気になれば、下記の記事を読んでみて下さいね⇊
【簡単】おいしいお茶の入れ方【日本茶スペシャリスト直伝】
今回は以上です!
ぜひ急須で淹れるお茶の良さを体感して、暮らしに取り入れてみて下さい!
では、また。