00.水出しほうじ茶をもっと知って欲しい

ほうじ茶って香ばしくて、マイルドで美味しいけれど、水出しで飲むとどうなるの?
そう思って検索されているかもしれませんね。
私自身、普段から水出しのほうじ茶を良く飲む身として、あなたのようなほうじ茶好きをもっと増やしたいと思っています。
そこでこの記事では、水出しほうじ茶の魅力が十分に伝わるように、下記のような疑問を解消できるよう記事を書いています。
👉水出しほうじ茶の作り方は?
👉ほうじ茶を水出しする上で、知っておいた方が良い事とは?
この記事を読めば、ほうじ茶を水出しするメリットと注意点が分かり、すぐにでも作ることができるようになります。
実際に、日本茶スペシャリストの資格を持ち、急須を販売している店長が日々使っている方法ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。
01.水出しほうじ茶の特徴

まずは、そもそもほうじ茶にどんな効果があるのかを知っておきましょう。
01-1.ほうじ茶の特徴
ほうじ茶は、緑茶を焙煎して作るお茶のことで、
結論から言えば、身体に優しい癒しのお茶、と言えます。
その主な特徴は、次の2つです。
②香りの癒し効果
①低カフェイン
カフェインは加熱すると昇華する作用があるため、通常の緑茶からカフェインがグッと下がります。
大森教授による講談社のBLUE BACKSシリーズ『お茶の科学』によれば、下記の通りです。
≪お茶に含まれる成分の違い≫
※お茶の茶葉に含まれる成分量を割合で表しています
種類 | カフェイン | カテキン類 |
玉露 | 3~4% | 9~10% |
煎茶 | 2.5~3.5% | 12~13% |
番茶 | 2~2.5% | 12.5~13.5% |
ほうじ茶 | 1.5~2% | 9~10% |
烏龍茶 | 3.9% | 6.1% |
紅茶 | 3% | 8.6% |
全てのお茶の中で、最もカフェインが低く、また加熱によりカテキンも影響を受け含有量が下がる事から、両項目で煎茶よりも低くなっています。
②香りの癒し効果
ほうじ茶にしかない最大の特徴は、その香りです。
お茶を焙じた香りは、アミノ酸と糖が化合した香りでアルボカルボニル反応と呼ばれ、別名「おいしいものの香り」と言われます。
この香りを嗅ぐだけでも、ほっとした心地になり、リラックス効果があります。
実際、杏林大学古賀教授監修の実験によると、リラックスに加えて集中力まで増したとの結果が出ています。
01-2.ほうじ茶を水出しするメリット
さて、そんなほうじ茶を水出しすることで得られるメリットを、2つご紹介します。
②食事に合う水出し茶
①さらにカフェインが減る
カフェインは、高温になるほど溶けて出ていく性質があります。
そのため、水出しにすることで溶出を防げます。
先の大森教授の著書によると、下記のようなカフェインに関するデータがグラフで出ていましたので、整理しました。
水温 | 溶出度 |
30度 | 20% |
60度 | 40% |
80度 | 90% |
※『お茶を科学する』P185「図5-5温度で変わるカフェイン、カテキン、アミノ酸の抽出量」より
ただでさえほうじ茶は低めでしたが、水出しにすることでかなりカフェイン摂取は抑えられるでしょう。
夜でも気兼ねなく飲めます。
②食事に合う水出し茶
水出しほうじ茶は、焙じ茶特有の香りと旨みを残し、マイルドな口当たりになります。
変な癖がないんですよね。
その結果、他の水出し茶に比べて食事に合わせやすい味になります。
非常にスッキリ飲めるので、個人的には、お肉料理やお魚料理など味が濃い目なものの口直しとして重宝しています。
02.水出しほうじ茶の作り方(グラム・時間)

では、早速作り方をご紹介しておきます!
・ほうじ茶10g(グラム)
・ティーバッグ
・水
②ポットに①を入れて、水を入れます
③最低3時間以上漬けておきます
④お好みの濃さになったら、①を抜いて完成
焙じ茶のグラム数に関しては、お好みで微調整しても良いでしょう。
個人的には分かりやすく、味も程よいため1Lに10gとしています。
また、お水に関しては、殺菌効果が強めなので水道水が良いと言われやすいです。
ただし、僕個人としては関係なく、浄水器のお水を入れて作っていて特に大きな問題はありません。
ただ、製造元によって衛生管理のレベルは異なるので、特に初めて使う茶葉の場合には、水道水から作って様子を見てみるなど、十分に注意をしましょう。
03.水出しほうじ茶の気になるポイント解説

さて、一通りのメリットと作り方を抑えることができたところで、多くの人が気になるポイントを3つに絞って解説しておきます。
ポイントは、下記の通り。
②元からティーバッグに入っているタイプはNG?
③カフェイン多めのほうじ茶に注意
03-1.どれくらい日持ちはするの?
多くで言われるのは、冷蔵庫の保管で2~3日とされます。
また、ほうじ茶を入れたティーバッグ自体は、1日以上入れないように言われています。
理由は、お湯で淹れる場合と違って、茶葉に菌が付着していた場合に、水の中で菌が繁殖してしまうからです。
そのため、茶葉は長く入れておけば置くほど、繁殖の可能性が高まります。
ただし、実際に夏も冬も関係なく飲み続けている個人的な経験からすれば、
3日程度で飲み切ってしまうペースでなら、ティーバッグを入れ続けていても、特に大きな品質悪化や体調の変化はありません。
僕のように面倒くさがり屋な方は、僕の例を参考にしつつ、実際に作ったものの状態・様子を見て、ご自身のできる範囲で管理してみて下さい。
03-2.元からティーバッグに入っているタイプはNG?
結論から言えば、全然OKです!
この場合、1バッグ当たりのグラム数がバラバラなので、使いやすそうなものを購入すると良いでしょう。
特に、バッグ数が多いものは、案外1バッグ当たりのグラム数はとっても少ないことが多いので、注意しましょう。
グラム数的に使いやすいタイプのおすすめとしては、こんなものがあります⇊
ただ、僕も最近買っていない中、2020年のレビューで味が薄いとある点が気になります。
後日試してみます。
03-3.カフェイン多めのほうじ茶に注意!
最後に、ほうじ茶とはいっても、実はカフェインがそこまで抜けていないものがある、というお話を加えておきます。
それは何かと言うと、
「浅煎りのほうじ茶」
です!
つまり、焙煎が弱めなほうじ茶のこと。
カフェインは加熱によって昇華する作用がありますが、その加熱がそれほどされないものがあるのです。
狙いとしては、緑茶らしい旨みも残しつつ、ほうじ茶らしい香ばしい香りが楽しめるというこだわりの味を目指してのものです。
しかし、それが結果として、カフェインにのみ焦点を当てた場合には、注意があるというお話です。
こうしたほうじ茶は、それほど多くは出回っていませんが、お茶屋さんなどでこだわったほうじ茶として販売しているところがあります。
ただし、そういったほうじ茶に「浅煎り」と明記されているか?と言われると、実際のところ、ほぼそういった表記は無いと思います。
じゃあどうやって見分ければ良いんだ!?
と聞かれそうですので、ポイントだけお伝えしておくと、
①香りサンプルを嗅げるお店では茶葉を見てみること
➡緑っぽさが残っているほうじ茶は、浅煎りです。
②安いほうじ茶にはありません。高めのほうじ茶で注意です。
➡高めのほうじ茶の場合、店員さんに確認してみましょう。
04.おすすめのほうじ茶
さて、最後に私自身が最も愛用しているほうじ茶をご紹介します。
ホットでも水出しでも関係なくよく飲んでいます!
それが、一保堂さんの極上ほうじ茶!
容量の割に、かなりハイクオリティな味が楽しめます!
そのうえで、200gで1000円ちょっととコスパも結構良いんです。
一保堂さんは比較的高級な抹茶などを扱うお茶屋ブランドです。
そんなラインナップの中でこの値段は、非常に希少なお茶でしょう。
ぜひまずは、この記事でまとめた水出しで飲んでみて下さい!
今回は以上です!
ぜひ水出し茶にトライしてみてくださいね^^
では、また。