00.鉄瓶の錆び(サビ)を落とす方法

もしかして、今、お手元の鉄瓶が錆びていますか?
驚いたり、焦ったりして、検索されているかもしれませんね。
けれど、大丈夫です。
実際に鉄瓶を販売している私が、
3年以上使って実践している簡単な錆を取る方法をまとめています。
しかし、それ以上に伝えたいことは、実際のところ、
サビってそれほど恐れるものでもないんです。
そのあたりも含めて、この記事では下記の内容をまとめています。
👉サビを恐れ過ぎる必要がない理由
👉サビを予防するチェックリストまとめ
この記事を読むことで、鉄瓶のサビを取る方法が分かり、
さっそく今日から試すことができます。
実際に南部鉄瓶を販売する身として行っている方法で、
かつお問合せを頂くお客様に伝えている方法ですのでぜひ参考にしてみて下さい。
01.鉄瓶のサビを落とす方法
では、さっそく鉄瓶のサビを取る方法をお伝えしていきます。
まずお伝えしたい事は、
サビの出始め、小さなものであれば汚れて良いタオル・布巾などでこすり取る
で、取り除く事ができます。
この方法のメリットは、まさに簡単・短時間なこと。
すぐに終わって、効果もばっちりです。
一方、デメリットは、特に鉄瓶の内側に対して行う場合、
蓄積されたミネラルまで取り除く事になる事です。
なので、内側に関してはこの段階では取り除く必要はないかと思います。
続いて、しっかりサビが出始めたなと感じた場合です。
その場合は、緑茶を入れて煮込みましょう!
具体的な方法は、下記の通りです。
※ティーバッグタイプのものでもOKです
②詰めたティーバッグを鉄瓶に入れ、水を8分目まで入れます
③弱火で火をかけ、20~30分煮込みます
④半日放置した後に、ティーバッグ・お湯を捨てます
⑤再び通常通りお湯を沸かして捨てたら完成!
※1度で完璧に取り切れず満足できない場合には2~3回行ってみましょう
なお、茶葉を詰めるのに使うティーバッグはネットでも買えますが、ドラッグストアや100円均一でも購入可能ですよ。
※こんな感じのものです⇊
上記の方法を試した時の様子です。
サビの発生具合が、こちら。
点状に発生していますね。
【サビ取り前】
それが、こうなりました。
跡は残っていますが、比較的綺麗に取れましたね!
【サビ取り後】
02.鉄瓶のサビは神経質になる必要はない?

さて、ここまで読んでいただいた事で、ひとまず仮の安心はできたかと思います。
(きっと、実際にきれいになるまでは、安心できませんよね。。)
しかし、ここでお伝えしたいのは、
そこまでサビを気にする必要はないかもしれない、という事です
主な理由は2つです。
②使うほどに表面に湯垢(ミネラル)でコーティングされるから
02-1.長年サビても使う職人さん
鉄瓶は、適切に使えば100年使える道具とも言われます。
鉄瓶の原則は、「水分をしっかり飛ばす」だけです。
そのため、通常鉄フライパンなどのケアのようには、
オイルなども使わないアイテム。
そうなれば、いずれサビが出てくるのは当然だそうです。
実際、製造の現場で10年フル活用されている鉄瓶を見ると、
とてもサビが出ています。

が、何も問題がなく日々、使えているそうです。
また、鉄瓶大手の「OIGEN」さんの記事では25年使ったサビありの鉄瓶も問題ないとお話ししています。
実際、鉄器の生産の現場を見ると、
割と高齢な方も元気に働いていらっしゃいます。
02-2.湯垢によるコーティング効果
鉄瓶の魅力は、何といっても内側にミネラルが蓄積していくことで、
まろやかなお湯が飲めるようになることですよね。
そのミネラルの蓄積は、白い皮膜のような見た目で、
目で見て分かるほどに形成されていきます。
つまり、表面に湯垢のコーティングがされるわけですよね。
これにより、鉄分がダイレクトに出ることが出来ず、
程よい鉄の溶出量になっていると考えられます。
また、コーティング自体がサビを抑止している効果も指摘されています。
これも水分と鉄がダイレクトに反応してしまう前に、
他のミネラル成分と水が反応することで、
鉄自体にはサビが出ない、という構造になっています。
02-3.サビに注意する場合とは
では、逆に注意すべきサビはないのでしょうか?
結論から言うと、あります。
それは、「水の色が赤っぽくなった」状態がでたら危険アラートです。
なぜなら、これはサビが溶出し過ぎていると考えられるからです。
恐らく、適切な湯垢のコーティングが出来ていない状態で、
大きなサビが発生してしまった場合に起きてしまいます。
少しでも、水からサビっぽい匂いがする、赤く見える?と思ったら、
先に紹介したサビを落とす方法を試して頂くと良いかと思います。
03.鉄瓶のサビを発生させにくくする予防チェックリスト

さて、ここまで読んで頂ければ、
・サビは湯垢さえ付いていれば怖くない!
そんなことがお伝えできたかと思います。
しかし、残る問題は湯垢が付くまでに
サビを進行させないで利用し続けられるか、が問われます。
ただ、実際のところそれほど難しいことではありません。
5つの簡単なポイントを実践すれば良いだけです。
なので、ここではそのポイントを、「チェックリスト」としてまとめます。
ぜひご自身の使い方の見直しにお役立て下さい♪
☑沸かしたお湯は都度全て捨てている
☑お湯捨てた後、蓋を開けて乾かしている
☑ほぼ毎日使用している
☑ゴシゴシと洗っていない
保管は、棚の中ではなくできるだけ外に置くようにした方が乾燥を保てます。
また、お湯は残したまま放置する時間が長ければ長いほど、サビを促進させます。
そのため、使用後にはしっかり乾かすよう、蓋もあけておきましょう。
余熱でも十分ですが、30秒程度弱火で火をかけて水分を飛ばしてもよいでしょう。
また、頻繁に使う事が湯垢を蓄積させ、不要な変化を鉄瓶に与える隙を産みません。
何より、内側をたわしなどでゴシゴシ洗うと、せっかくの湯垢が取れてしまいます。
洗浄は不要と考えて頂いてOKです!
ぜひ上記の使い方も抑えて、鉄瓶ライフを長く楽しみましょう。
では、また。