00.急須の蓋に空いている穴の意味が持つ大切なポイント

急須の蓋に空いている小さな穴って、そもそもどんな意味があるの?
実際には、意味なんて無いのでは?
そう思ってあなたは検索しているかもしれませんね。
その意味は、あります。
しかも、実は結構重要です。
そこでこの記事では、急須の蓋に空いた穴の重要性に下記のポイントから迫ります。
👉急須の穴がお茶の味を調える
👉急須の作りの良し悪しが筒抜けになる
では、早速見ていきましょう!
01.急須の穴から空気を取り込む

そもそも、穴を空けることによってどのような効果があるかと言えば、
空気を取り込む作用があります。
これによって、注ぎ口から勢いよく中のお湯を出す事ができるようになります。
つまり、穴が無ければ上手く注ぎ口からお茶が出ていかないのです。
蓋の隙間から漏れ出てしまうでしょう。
また、そうやって取り込んだ空気によって、急須内での「対流」という現象を促しているのです。
02.急須の穴がお茶の味を調える

対流とは、温度や表面張力の力でその中に流れを生み出す力のことを言います。
つまり、蓋の穴から入った空気は、その温度差や力で中のお湯に流れを作り出すのです。
その流れのイメージはこんな感じです⇊
※コトバンク画像より
この流れの力によって、茶葉が躍るように動きます。
結果として、お茶の抽出がどんどん促進され、お茶本来の味が引き出されるのです。
蓋の穴の位置については、注ぎ口に最も近いところに来るように蓋をセットするのがベストと言われています。
理由としては、お湯が注がれていく際に生まれる勢いのある力をダイレクトに使って空気を取り込めるので、対流を起こす力が強くなるからと考えられています。
03.急須の穴で、急須の良し悪しが丸裸に

最初に、穴の必要性を説明したときに、お湯が注ぎ出るためと説明しました。
ということは、穴を塞いだらどうなるのか分かりますか?
答えはシンプルです。
お湯が出なくなるのです。
やってみると本当に穴の存在がお湯の注ぎを生み出し、また以下に内部に作用しているのかが体感できておすすめです。
しかし、実際にやってみると分かるのですが、正直お店で売っているような世の中の大半の急須では、完全に止まることはありません。
勢いこそ弱まりはすれ、ちょろちょろっと出てしまうでしょう。
それはなぜでしょうか。
その理由は、作りがそれなりだからです。
作りが高品質な急須だと、お湯がピタッと止まります。
抑えている指が、穴から中に吸い込まれるような感覚すらあります。
つまり、急須の作りが成功で他に隙間が全くないのです。
そうした精巧な作りの急須は、お値段こそ少々高まりますが、確実にお茶の味を良くしてくれます。

きつさこで扱っている「平丸急須」は精巧な作りを施された高品質急須です。茶こしまで含め全てが陶器で作られ、形も横にワイドな構造をしており、お茶の味を引き出す事に徹底した作りをしています。
⇊画像がURL
04.急須の穴の意味まとめ
上記をまとめると、下記の感じになります。
✓取り込まれた空気が中で対流を起こし、お茶の味を出してくれる
✓蓋の穴を抑えると注ぎが止る急須の作りの良いものは、お茶の味を良くしてくれる。
以上になります。
ぜひ、今後は穴の重要性を認識して、穴の位置まで意識して淹れてみて下さいね。
ちょっぴり味が変わる事に気が付くかもしれません。
では、また。