00.なぜお茶を飲むとトイレが近い?

どうもお茶を飲むとトイレが近い気がする・・・
なぜなんだろう?
そんな疑問を持っている人は多いかもしれません。
特に、乗り物に乗る機会が多い人や、トイレになかなか行けない環境で働く人は、飲み物のチョイスに悩む人は多いようです。
実際、私も運転する機会が多いので分かります。
結論からお伝えすれば、お茶でトイレが近くなるのは「カフェイン」が含まれているから、である可能性が高いでしょう。
ただし、すべてのお茶でカフェインが含まれているわけではありません。
そして、カフェインだけが尿意を引き出すわけでもありません。
そこでこの記事では、トイレが近いと悩んでいる人に向けて下記のポイントをご説明します。
👉カフェインの量の比較
👉カフェイン以外でトイレが近くなるものは?
この記事を読めば、なぜお茶でトイレが近くなるのかが分かって、どういった飲み物であれば近くならないのかが分かります。
医学的な根拠につきましては出典を併せて載せておきますので、安心して読んでみて下さい。
では、早速見ていきましょう。
01.お茶を飲むとトイレが近いのはカフェインのせい

01-1.カフェインが尿意を起こすメカニズム
カフェインを摂取すると、なぜトイレが近くなるのかというと、カフェインに利尿作用があるからです。
そのメカニズムを簡単に説明すると、
②その結果、腎臓(じんぞう)の血液量が増加
③その結果、血液ろ過量が増加
④その結果、ろ過による尿の生成量が増加
※兵庫医科大学小児科学・服部益治医師と和学院短期大学・授國香清教授の記事より
腎臓とは、腰のあたりに左右1個ずつあって、血液を濾過して老廃物を尿として体の外へ追い出してくれる働きをしています。
また、体に必要なものを再吸収し、体内に留める働きもしており、重要な臓器です。
※KYOWA KIRIN「防ごう。知ろう。慢性腎臓病」サイトより
カフェインが増加すると、この腎臓への血液量が増えるんですね。
01-2.ドリンク別カフェイン量比較
では、お茶だけがカフェイン的にダメなのでしょうか?
もちろんそうではないですよね。
カフェインが含まれる飲み物は思った以上にあります。
その含有量を比較してみましょう。
飲み物 | カフェイン濃度(100mlあたり) |
緑茶 | 20ml |
コーヒー | 60ml |
紅茶 | 30ml |
ウーロン茶 | 20ml |
ただ、上記は実際に熱湯で抽出した際の含有量でした。
そのため、ペットボトル飲料や缶でのカフェイン量を調べた結果がこちらです。
飲み物 | カフェイン量 |
緑茶 | 約58ml |
缶コーヒー | 約89ml |
紅茶 | 約61ml |
ウーロン茶 | 約66ml |
やはり熱湯で抽出したものよりは減少している傾向となっています。
また、ここぞ!という時に飲みたくなるエナジードリンクにも含まれています。
商品名 | カフェイン含有量 |
レッドブル(1缶) | 80ml ※USDAより |
モンスターエナジー(1缶) | 128ml ※USDAより |
リポビタンD(1本) | 50ml ※公式サイトより |
さらに、コカ・コーラにもカフェインは含まれていて、公式サイトには下記のように記載されています。
つまり、計算するとコカ・コーラ500mlのペットボトルでは、50mgのカフェインが含まれている計算になります。
どうでしょう。
思っていたよりもカフェインが入っている飲み物は多く、身の回りにありますね。
つまり、これらの飲み物は多かれ少なかれ、飲むことでトイレが近くなりやすい飲み物ということになります。
お茶でトイレが近くなる!と思っている方は、こうしたドリンクでも同様な症状が出る可能性がありますので、注意が必要です。
02.お茶などの飲み物以外でトイレが近くなるもの

お茶などのドリンクにカフェインが含まれ、それがトイレを近くさせることは分かったと思います。
しかし、まだそれだけではありません。
食品にも注意が必要なのです。
02-1.カフェインが含まれる食品
食品にもカフェインが含まれるものがあります。
それは、チョコレートです。
ミルクチョコレート(25g)で7mg、カカオ70%のハイカカオチョコレート(25g)で21mgのカフェインが含まれているようです。
※「【管理栄養士執筆】カフェインの多い飲み物や食べ物と一日摂取量を解説」記事より
また、もちろんチョコ味やお茶や紅茶を使ったお菓子にもカフェインが含まれています。
気になる方は、食べ合わせも注意をした方が良いでしょう。
02-2.カフェイン以外で注意すべきカリウム
また、カフェイン以外にカリウムも利尿作用がある栄養素として知られています。
カリウムを取る自体はナトリウムの排出を促し高血圧予防になる等、特段悪いことではありませんので、過剰になる必要はないかもしれません。
しかし、カフェインをよく摂取している人にとっては、ダブルの作用が働いていることは認識しておくとよいでしょう。
カリウムが含まれる食品は、バナナやイモ類、かぼちゃやお刺身、昆布などに広く含まれています。
03.トイレが近くならないおすすめのお茶

では、結局どんな飲み物を飲めば、トイレに行く頻度を抑えられるの!と聞かれそうなので、カフェインが無い飲み物をご紹介しておきます!
準おすすめ!
麦茶とルイボスティーでしょう。
どちらもノンカフェインで、ミネラルが豊富です。
しかも、大抵の場所で売っています。
そのため、夏場の水分補給にはうってつけでしょう。
ただし、どちらにもカリウムは含まれていますので、トイレ対策に完璧とは言えません。
とはいえ、カフェインほどの作用ではないと言われていますので、味付きの飲み物が飲みたい方にはおすすめです。
最もおすすめ
何といっても、水です。
ミネラルウォーターですね。
当り前やないかい!と思われるかもしれませんが、何も飲まないで我慢する事は脱水症状やエコノミー症候群を誘発する可能性があり、危険です。
何かしら水分は取るべきだと分かってはいる、だけどトイレも何とかしたい、といった方には水が最もおすすめです。
【急須屋が教える】水出しほうじ茶をもっと知って欲しい【メリットと作り方】
ぜひ、カフェインに敏感になって、日ごろ買うドリンクを見直してみて下さいね!
では、また。