00.急須の先に付いているゴムキャップはそのまま使って良いの?

急須に最初から付いているゴムキャップ。
これって、そのまま使うものなの?
そんな疑問を持って、読んで下さったかもしれません。
実際、急須を販売する中でも質問を受けたり、正しく理解されず利用されている方が多くいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、ゴムキャップを付けての使用はおすすめしません。
この記事では、次のような疑問を解消するようまとめています。
✔ なんのためにゴムキャップを付けているの?
✔ キャップを使わない場合、湯切れの悪さを解消する方法はあるの?
この記事を読めば、なぜ急須に付いているゴムキャップを活用することはおすすめしないのか理解でき、具体的にどう対策すれば良いかまでが理解できます。
気になる方は、ぜひ最後までご覧下さませ。
01.液だれ防止のために使ってはいけないの?

よく、ゴムキャップは湯切れを良くする道具でわざわざ最初から付けてくれて嬉しい!といった声を聞くことがあります。
もちろん使ってはいけないことはないのですが、ゴムキャップを付けるから湯切れが良くなるわけではありません。
場合によってはありうるかもしれませんが、そのための道具ではないのです。
逆に使う事で、懸念されるのが衛生面。
付けたままの場合、汚れが溜まりやすく、カビの温床になりやすくなってしまいます。
仮につけたまま使用する場合、必ず洗浄時には取り外す事、しっかり乾かすのを徹底する事をおすすめ致します。
また、中には保存する際に、傷かつかないように装着させている方もいらっしゃいます。
その場合は毎回は不要ですが、それでもゴムキャップを定期的に洗浄することをおすすめ致します。
02.何のためにゴムキャップを付けているの?

では、そもそも湯切れを良くするためでなければ、何のために急須にわざわざ取り付けているのでしょうか。
それは、端的に「破損防止のため」です。
急須の最も弱い場所の一つが注ぎ口。
ちょっとした衝撃でかけてしまいがちなんです。
そのため、ゴムキャップを装着することで大事な注ぎ口を守っています。
ちなみに、最も急須で破損しやすい箇所は、蓋のつまみです。
つまみがポキッととれてしまうようなんですね。
よくあるのが、食器洗い機での洗浄時に欠けてしまう事。
くれぐれも食器洗い機での洗浄をする場合は、他に何も入れていない状況での洗浄をおすすめ致します。
ただし、本来は手洗いが原則で、どうしてもという場合は重曹を使う事で汚れを落とします。
気になる方は、こちらの記事も併せて読んでみて下さい。⇊
【洗剤はダメ!】急須屋さんが教える正しい急須の洗い方
03.キャップを使わない場合、湯切れの悪さを解消する方法はあるの?

では、もし急須の湯切れが悪かった場合、諦めろということなのか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫です。
注ぎ口に取り付ける事で、湯切れをよくするアイテムが存在しています。
今回は2点商品をご紹介します。
▼きゅうすつぎ口
あれ?と思った方もいらっしゃると思います。
そう、ゴムキャップ状で、しかも形がうり二つですよね。
しかし、こちらは完全に湯切れを良くするためにゴムキャップの先端の角度が工夫されています。
一方、急須に備え付きのゴムキャップというのは、実は個々ばらばらの角度でカットされているのです。全く湯切れを良くする事は想定していないからです。
この商品は一定の角度でカットされ、かつ湯切れがよくなるような設計となっているので、安心して使うことが出来ます。
もちろん、先にお伝えした通り、衛生面での注意はこちらでも同様に意識しましょう。
▼きゅうすスキッター
こちらは、ゴムキャップではなく、ステンレス製の突起物を装着させることで湯切れを良くさせます。
実際に使ってもみましたが、取り付けにやや戸惑うものの、実際に湯切れは良くなることが実感できました。
また、見た目も先のゴムキャップよりもスッキリとしていてシンプル感があります。
これなら衛生面もゴムキャップほど心配はないでしょうが、定期的な洗浄は忘れずに行ってください。
04.急須に付いているゴムキャップまとめ
ということで、急須の先に備え付きゴムキャップに関して、まとめます。
②もし使う場合には、洗浄と乾燥をしっかり行って衛生面に注意を
③湯切れを良くする目的の商品は別途あるので、それを活用しよう
多くの人が勘違いしている部分なので、ぜひ理解したあなたは他の人にも教えてあげて下さいね。
では、また!