00.自分で作ったお茶って何日もつの?

そう思って読んで下さっているのではないでしょうか。
自宅で、お茶を煮出したり、水出ししたりして、お茶をたっぷり作ってストックすることで、ペットボトルを買うよりも経済的になるため、実践している人も多いかと思います。
そこで、この記事ではそうった方に向けて、下記の内容でまとめています。
👉逆に、お茶がどのような状態になったらアウトなのか?
👉作り方やお茶の種類による注意点はあるのか?
この記事を読むことで、自分で作ったお茶がどれくらい保存できるのかがパターン別で理解できるようになります。
日本茶スペシャリストの資格を持ち、急須の販売のため毎日お茶を飲んでいる立場からまとめていきます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
01.お茶何日もつかの答えは、3日です。

結論を1つだけ言って欲しいと言われれば、上記の通りです。
ただしこれではざっくり過ぎると思うので、もう少し説明したうえでまとめると、
下記のようなまとめになります。
✅冷蔵保存で4~5日のものは、安全性は高いが注意も忘れずに!
✅6日以上のものは飲んではいけない
水出しでも煮出しでも、どちらでも安全と言われるラインが上記の「3日」なんです。
なので、あえて1つに絞るならば「3日」と結論付けさせて頂きました。
この数字の根拠としては、「cheer days」さんの「家庭で作った麦茶の賞味期限は?」という記事で、麦茶で作ったお茶の保存期間と細菌の数に関する実験が出ていました。
これによれば、煮出したものも水出しのものも含めて、3日であれば最近の量が安全圏内であると言えます。
また、後ほど説明しますが、麦茶は傷みやすいものに分類されます。
それでこのデータということは、通常の緑茶などであればなお安全である可能性が高いと言えます。
02.保存し続けたお茶はどうなったらアウト?

菌が繁殖し続けた結果、お茶がどうなっていくかを抑えておきましょう。
ポイントは、「味」「臭い」そして「見た目」です。
✅ほんのりした腐敗臭がする
✅とろみが出てくる
✅白い浮遊物が出てくる
✅明らかにカビのようなものが見える
つまり、6日以上経った時点で、それでも飲もうという場合には、上記のような状態がないかをよくよくチェックしてみて下さい。
※そもそも6日以上経ったものを飲むことはおすすめしませんが・・・
03.お茶の作り方と種類による持ち具合の違い

続いて、作り方や種類別で違いがあるので、その考え方もまとめておきます。
まずは「煮出し」と「水出し」の違いについてです。
03-1.煮出しと水出し
先にご紹介した麦茶の実験での結果の傾向は、他のお茶でも当てはまります。
保存が長い順に並べるならば、
①煮出して急速に冷やし、冷蔵保存
②水出し
③煮出して常温で粗熱を取って、冷蔵保存
⇩長く持ちにくい
の順です!
①は菌を繁殖させない最高の方法とはいえ、なかなかここまでできる人は少なそうです。
そして意外と思われるのは、②水出しです。
③の煮出しよりも長持ちしています。
これは、水道水に含まれる塩素による効果とされています。
つまり、浄水器やミネラルウォーターを使った場合には、これよりも短くなる傾向があるということですので、注意が必要ですね。
ただ、私自身は毎日水出しの緑茶を浄水器のお水で作って飲んでいますが、2~3日であれば全く問題なく飲めています。
03-2.お茶の種類
また、お茶の種類でも違いがあります。
大きく分けて、「茶葉を使っているか否か」で分けてみると分かりやすくなります。
例えば、緑茶・紅茶・烏龍茶・ジャスミン茶などは、茶葉を使ったお茶です。
一方で、麦茶・コーン茶・黒豆茶などのお茶には茶葉が使われていません。
こうしたお茶は穀物に該当するため「穀物茶」と呼ばれていて、茶葉を使ったお茶よりも日持ちがしないことが分かっています。
主な理由は、カテキンの有無が指摘されています。
カテキンは、ポリフェノールの一種で抗酸化物質にあたります。
そのため、腐敗を抑制するのにも一定の効果があるのです。
ぜひ穀物茶を作る際には、保存日数に一層気を付けるようにして下さいね!
(翌朝に色や匂いを確認する、などをしてから飲めば良いでしょう)
今回の内容は以上です!
ぜひ手作りのお茶は、3日以内を目安に飲み切る事を意識してみて下さいね!
では、また。