急須業界を支えたい
業界の現状
皆さん、こんにちは!
きつさこ店長の長谷川です。
〜〜〜
連日戦争の報道が続きますね。
ある種仕方がありませんが、
同時に、意識して一定の距離を
置くことも、皆さんの精神を
保つのに必要です。
休む時はぜひ休んで。
〜〜〜
今日は、僕の暑苦しい想いを
お伝えしてみようと思います笑
僕はこの業界に
本格的に入ってから
まだ4年程度です。
それでも、業界の苦しさ、
課題がありありと感じられます。
ただし、そうでない
かすかな光も。
ここでは、2つの側面、
生産側と消費者側に
分けて簡単に現状を
お伝えします。
≪消費者側≫
急須でお茶を淹れる人口が
減少して久しい、と言われます。
確かにこれまでの
全体的な傾向としては
茶葉の消費量は減少トレンド。
平成16年に、
1世帯当たりの消費量が
1072gでした。
それが令和元年には、
791gと26%も減少。
ところが。
コロナ過ではなんと
若干その量が増加に。
令和2年ではその量が
827gと4.5%ほど上昇です!
この傾向がそのまま長く
続くわけではないと
思いますが、
ようやく少し光が射した。
業界ではそんな感じで
受け止められています。
≪生産側≫
お茶自体の生産は
やはり減少トレンドで、
平成17年と比べて、
令和3年の生産量が
78000トンで22%減。
こちらは高齢化と
生産者不足の問題が
続いています。
ただ、特に鹿児島が今
頑張っていて、
生産の効率化を推進。
1戸当たりの栽培面積では
3.6ヘクタールと日本一です。
今後の進化に期待ですね。
ただ、一方で
急須を作る人たちの
高齢化も深刻です。
こちらは業界的なデータは
見つからなかったのですが、
体感では60~70代の窯元さんが
ほとんどです。
そのため、体力的な問題もあり
なかなか量を作れなくなっている
窯元さんも増えています。
きつさこでも、
この4月で納品が最後になる
「丸急須」は
その窯元さんが閉所になるため
やむなく廃盤になる予定です。
今僕ができること
この急須でお茶を飲む文化が、
日本でどんどん見られなくなって
しまうかもしれない。
その危機感は
正直あります。
では、僕に何ができるのか。
いつもふとそんなことを考えています。
僕がやれることは、
主には消費側からのアプローチ。
これしかないと思っていて、
具体的には
3つあると思っています。
①ネット販売の普及
急須でお茶を淹れる世代は、
比較的中高年の方がどうしても
多くなります。
これまでは実店舗で
お茶を買うついでに
急須も買う、という方が
多かったように思います。
が、そのお茶屋さんが、
数を減らしているんですよね。
結果、格安で作られる
量販店の急須のみが
身近な存在に。
そうあってはいけない。
そのためには、
店舗で買えなくなったお客様に
しっかりとネット上で
ここに良い急須、ありますよ!
と伝えられるように
しないといけません。
さらに、ネット販売を普及する事で
ネットに精通する
若い層の皆さんにも
見てもらえる機会が増えるはずです。
②お客様の声を作り手に届ける
きつさこでは、
かならずメーカーと
定期的に連絡を取って、
お客様の声から、
商品の良いところと
悪いところを共有しています。
誤解を恐れずに言えば、
実はこれまでの急須業界って、
求められた量を作って
納めたら終わり、だったんですよ。
これをしっかりと
お客様の声を伝える。
しかも具体的に、
レビューなどをピックアップして
お伝えします。
このことが、
作り手のモチベーションUPに
確実に寄与しています。
この取組みは
今後さらに続けていきます。
③お茶の魅力を発信
ただ商品を売って、
届けているだけでは
お茶を飲もうという人は
増えません。
そこで、発信にも
力を入れ始めました。
現在、ネットメディアの
「きつさこ.media」を
運営し月間5000名ほどの
方に見てもらえるサイトになりました!
また、今年から始めたのが
LINE運営やこのメルマガ配信。
きつさこの商品に触れた人が
お茶の魅力に触れるきっかけを
作れるように試行錯誤の毎日です。
今後も、一人でも多くの人に
お茶や急須の魅力に
触れてもらえるように頑張って、
未来の文化継承に貢献します。