【違いが分かる】急須の種類ってどれだけあるの?【大きくは2つ】

00.急須の種類ってどれだけあるの?

急須って、よくよく見てみると色々な種類があるけれど、何が違うんだろう…

そう思って検索されているかもしれません。
実際、販売している立場でも、かなりの種類の急須が存在していて、困るときがあります…

一般の方であれば、なおのこと「何が違うの?」と思って当然だと思います。

そこで、結論的に急須の種類の肝を言ってしまえば、「カタチ」と「茶こし」で急須の種類の全てが語れる、と言っても過言ではありません。

今回は、その2つの要素を分解して、下記のようなポイントで説明していきます。

👉「カタチ」から急須の種類を見る
👉「茶こし」から急須の種類を見る
👉急須の種類と選び方まとめ

この記事を読むことで、急須の種類を網羅的に把握できて、自分の希望に沿った急須を選びやすくなります。

実際に急須を販売している身として、日々お客様にお伝えしている内容ですので、あなたもぜひ参考にしていただければ幸いです!

素材や産地の違いが知りたい!という方は、産地による違いを説明している記事がございますので、そちらも併せてご確認下さい。

【急須の産地】素材の違いがお茶の味にも影響する【炻器(せっき)と磁器の違い】

01.「カタチ」から急須の種類を見る

まずは、カタチから入っていきましょう!

カタチに関しては、次の大きく4種類に分けてご紹介していきます。

・横手(よこて)
・後ろ手(うしろて)
・上手(うわて)
・宝瓶(ほうひん)

ではそれぞれの特徴をメリット・デメリットに分けてみてみましょう!

01-1.横手

急須 種類

メリット

・日本の伝統的な形で、世界でもこの形は日本でしかないオリジナリティー
持ち手がしっかりしているため、力を注ぎに反映させやすく、コントロールしやすい

デメリット

・右利きを前提に作られたものばかりのため、左利きの人にはバリエーションがほぼない
・横に出っ張る面積が大きくなり、しまう時に思った以上に場所を取る

さらに、横手の中でも「平型急須」というものがあります。これは最大限形を横に広げたタイプで、茶葉の広がりを最大限高めることを目的に開発された急須です。玄人・プロはこのタイプを好む人が多いです。

01-2.後ろ手

急須 種類

メリット

・いわゆる「ティーポット」タイプなので、紅茶・中国茶ともマッチする
・左右の利き手を問わずに利用できる

デメリット

・持ち手が細い事が多く、しっかりと持ちにくい
・常滑焼・萬古焼などの炻器(せっき)の伝統産地では、種類が少ない

01-3.上手(うわて)

急須 種類

メリット

・サイズが大きいものがほとんどなので、一気に大量のお茶が作れる
※土瓶の扱いが多いです
・持ち手の素材が、竹製・プラスチックなど陶器以外なので持ち手の破損がほぼない

デメリット

・持ち手が固定されていないものが多いため、注ぎが安定しにくい
・サイズが大きいため、しまう時にスペースが必要となる

01-4.宝瓶(ほうひん)

急須 種類

メリット

・玉露などの少量のお茶を淹れるのにはぴったりのサイズ感
・でっぱりの無い形で軽いため、持ち運びに便利
玄人に愛される形

デメリット

・一度に多くのお茶は淹れられない
・持ちにくさはあるため、慣れるまで時間が必要

02.「茶こし」から急須の種類を見る

続いて急須の茶こしによる違いを見ていきます!

これをバカにする人、良くわからず選んでいる人が多いですが、カタチ以上に重要なところですので、よくよく読んでぜひ理解して下さいね!

茶こしのタイプも大きく分けて4つあります。

・かご網タイプ
・注ぎ口ステンレスタイプ
・帯網タイプ
・底網タイプ

では、それぞれ見ていきましょう!

02-1.かご網タイプ

急須 茶こし

メリット

・茶葉を簡単に捨てやすい
・網で覆われている面がないため、中を洗いやすい

デメリット

・茶葉が広がりにくく味が十分に抽出しにくい
・茶こしの劣化が早い傾向がある

02-2.注ぎ口タイプ(ステンレス)

急須 茶こし

メリット

・茶葉が広がるスペースが十分にあるため味が抽出されやすい
・網で覆われている面が少ないため、中を洗いやすい

デメリット

・茶葉を捨てるのに、水などで何度も洗い流さないといけない
・注ぎ口の付け根は洗いにくい

網の素材がステンレスではなく、陶土(炻器)のものもあります。この場合、茶葉が詰まりやすいなどのデメリットが生まれますが、金属を全く使わないので、長く使うと出がちな金属臭が気になりません。

02-3.帯網タイプ

急須 種類

メリット

・茶葉が比較的広がりやすく味も出やすい

デメリット

・網が張り巡らされているので、洗えない面が多い
・茶葉を捨てるのに、水などで何度も洗い流さないといけない
・茶こしが外れやすい

02-4.底網タイプ

急須 種類

メリット

・茶葉が広がるスペースがあるため、味が出やすい
・少量のお湯であれば茶葉が浸からないため、茶葉が綺麗に保たれ2煎目も美味しく飲める

デメリット

・底面が網で覆われているため、洗えない面が多い
・茶葉が浸かるのに一定量の水が必要な分、洗い流すのにも多めの水が必要

きつさこでは、帯網・底網タイプは現状取り扱っていません。理由は、利用者のニーズに対して中途半端な機能であることが否めないからです。味重視なのか使い勝手重視なのかを明確にさせるため、注ぎ口タイプかかご網タイプのみ扱っています。

03.急須の種類と選び方まとめ

ここまで読んで、こんなにも種類があったのかと驚いた方も多いかもしれません。
もしそうであれば、「逆に選べなくなった、どうしよう…」とお思いの方も多いはず。

そこで最後に、「カタチ」と「茶こし」の組み合わせで、おすすめしたい利用者さんを具体的にイメージして、ご紹介していきます!

03-1.「後ろ手」×「かご網タイプ」

このタイプは、まさに「万人向け」かつ「初心者さん向け」にぴったり。

和洋のお茶を問わず淹れられる上に、かご網タイプなので茶葉も捨てやすいです。

味の抽出に不安はあるので、なるべく広がりやすいスペースのある茶こしだと良いでしょう。

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03-2.「横手」×「注ぎ口タイプ」

こちらは、「ザ・日本茶」コース。

日本らしさを感じたい人には、この形に魅力を感じるはずです。
(何を隠そう私自身がそうです)

かつ、茶こしを「注ぎ口タイプ」にすることで、味もしっかり堪能できます。

ちょっとだけ洗う手間は増えますが、それを踏まえても十分に生活に潤いを与えてくれる急須になるでしょう!

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03-3.「上手」×「かご網タイプ」

こちらは、一度に多くのお茶を淹れたい大家族の方向け。

淹れるお茶も、「番茶」「ほうじ茶」「薬膳茶」などにはぴったりです。

逆に「かご網タイプ」でないと、茶葉が漏れ出て湯呑みに出やすいタイプが多く、また茶葉を捨てるのがとんでもなく大変なので、ぜひかご網をおすすめします!

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今回は、以上です!

あなたのお好みの急須が選べるようになっていれば幸いです。

では、また。

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